ひじきアメリカへ行く

アメリカの田舎で研究をするブログ

ひじき、マウス講習を受ける

Jackson Labに来て1ヶ月が経ちました。
研究はそれなりに進展しているような、していないような。

さて、ここJackson Labはマウスを使った生物学の総本山ということで、
マウスに関する教育・管理もさすがの徹底ぶりです。
マウスの実験を始めるに関して、すべての実験所作について講習があり、
それぞれの項目をパスしないと実験の許可が降りません。

薬物の注射・採血のようなデータに関わる行為だけでなく、
保定の仕方からオスメスの判別、安楽死まで、基本動作もチェック対象です。
採血は何uLを何回まで、切って良い尻尾は何mmまで、云々。
説明を受けたあと、指導担当員の前で実技試験をしてようやく許可が降ります。

マウスの飼育に関する決まりごともあって、
ケージ内に飼育してよい匹数、
できるだけ単体では飼育しないこと、
一定の日齢になったら離乳すること、などなど。
できるだけマウスに快適な暮らしをしてもらうために考えているんだとか。

毎週のようにオープンな講習会が開かれていて、
新しい項目をパスするための練習だけでなく
久しぶりにやる実験のための準備運動などにも活用できます。

日本でも3Rの原則なんかを大切にしていますが、
ここでの動物福祉と動物実験の両立への取り組みを身に付けたいところです。